
プログラム
NAKATANI RIES 国際学生交流プログラム
期間
2025年8月10日〜2025年9月31日
留学当時の所属
理学院物理学系
留学先
🇺🇸アメリカ, ジョージア工科大学

2025年夏、私は中谷財団が主催する NAKATANI RIESプログラム(Research Internship for Engineering Students) を通じて、アメリカ・ジョージア工科大学にて約2か月間の研究留学に参加しました。8月から9月にかけて、Ph.D.学生のもとで研究アシスタントとして機械工学分野の研究に携わりました。滞在は大学近くのHiltonホテルで、中谷財団からの支援により滞在費や渡航費などの諸費用は全額負担していただきました。
NAKATANI RIES(Research Internship for Engineering Students)は、中谷財団が主催する理工系学生向けの海外研究インターンシッププログラムです。全国の大学から学部1〜3年生が応募でき、毎年多数の応募者の中から約10人が選ばれます。科学大からは例年1人程度が採択されているプログラムです。
選考は一次審査として書類審査で絞られ、ニ次審査として教授と財団関係者による面接を経て最終的に10人が決定します。成績などよりも研究への熱意が重視され、私は科学大のB2Dでの経験やリサーチアシスタントとして研究していた経験をアピールしました。また物理オリンピックの全国大会への出場も評価されたと思います。
奨学金は中谷財団による全額支援で、渡航費・滞在費もカバーされます。滞在先の空港送迎などサポートも充実しています。食費に関しては毎日20ドルの支援がされました。
ジョージア工科大学ではPh.D学生のもとでRA(リサーチアシスタント)として研究に参加。生命系のように実験が多い分野では補助的な作業、機械工学などでは自分のテーマで研究を進めることもあります。研究未経験でもメンターがついて丁寧に教えてくれるため安心でした。
NAKATANI ARIP(Advanced Research Internship Program)は、中谷財団が行っている上級研究インターンシッププログラムです。全国から選ばれた約10名の中谷RIES参加者の中から、さらに5名ほどが追加で選抜される“特別枠”のようなプログラムで、世界各国の各大学へ基本的に1名だけが派遣されます。
私はこのARIPに選ばれ、2026年春からハーバード大学で物理の研究をすることが決まりました。(いずれこのハーバード大の研究インターンも記事にしようと思っています。)
派遣先は学生の専門分野によって異なり、これまでにもハーバード大学(物理)、ジョージア工科大学(生物)、UCDeivis(生物)、ドイツのアーヘン工科大学(化学)、そしてDFKI(ドイツ人工知能研究センター:AI)など、世界中の研究機関で学生たちが活躍しています。
もともと、将来は海外の大学院に進学してPh.Dを取得したいという目標がありました。そのためには早い段階で海外での研究経験を積み、現地の研究者とのつながりを作ることが大事だと考えていました。
NAKATANI RIESはその両方――研究経験と国際的なコネクション――を全額支援で得られる理想的なプログラムでした。費用の負担がなく挑戦できる点も大きな魅力でした。
このプログラムを知ったのは、科学大の留学支援課に相談したときのことです。「海外で研究したい」という話をしたら、「ちょうどいいプログラムがある」と紹介してもらい、すぐに応募を決めました。
NAKATANI RIESの派遣先として提示されていたのはジョージア工科大学のみでした。
ここでは主にバイオメディカルエンジニアリング(BME)の分野を中心に受け入れを行っており、私はその中から興味のある研究テーマを選びました。
応募時には、希望する研究室を3つまで選んでエッセイとともに提出します。その後、大学側のマッチングによって配属先が決まります。僕の場合は、第一志望とは異なる研究室に決まりましたが、結果的にとても良い経験になりました。(航空宇宙の志望で、配属予定だったが政治的な背景、安全保障の観点から無しになってしまった、、、が!!!一度合格したので、still RIES選抜者!!!別のラボで研究できました)
平日はほぼ毎日同じスケジュールで過ごしていました。朝は7:30に起きてホテルのビュッフェを食べ、9〜10時ごろにラボへ。メンターとのミーティングをして、13時までは研究に集中します。昼食は大学のレストラン(毎日 Panda Expressとかいってたな笑)で取り、1日あたり20ドルの食事補助が支給されていました。午後も14時から研究を続け、帰宅は18〜21時頃。夜はホテルでJP Fellow(同じプログラム参加者)と一緒にご飯を食べたり、毎週水曜日のホテルのパーティーに参加したりしていました。

ホテルのバイキング

大学のレストラン
休日は市内を観光することが多く、大きな公園や水族館、コカコーラ博物館などを巡りました。人によってはメンターと車で旅行に行くこともありました。僕は金曜の深夜便でニューヨークに行ったこともあります。
また、プログラムの最後にはサンフランシスコで乗り継ぎがあり、二日間の大学見学もありました。現地の卒業生にUC BerkeleyやStanfordのキャンパスを案内してもらい、アメリカ西海岸の大学文化にも触れることができました。
プログラム参加者は全員日本人ですが、配属先の研究室では基本的に日本人は自分だけでした。研究室の国籍構成は教授の出身国に近いメンバーが集まる傾向があり、その国ならではの研究文化やコミュニケーションスタイルを体験できました。
プログラム費用はすべて支給されるので、生活に必要な出費はほとんどありませんでした。
唯一まとまったお金を使ったのは、自由時間に行った ニューヨーク旅行で約5万円。ジョージア工科大学のUS Fellow(中谷プログラムでアメリカ→日本に来る側の学生)の家に泊めてもらえたので、宿泊費はかかりませんでした。

ニューヨーク旅行
現地ではとにかくイベントが多く、パーティー文化にも触れました。寮ごとのパーティー(flat party)に参加したり、現地のJSA(Japanese Student Association)のみんながお別れpartyを開いてくれたで、ビルの屋上からプールに飛び込むというアメリカらしい体験もした。

現地のパーティ
また、教授の家で開かれたBBQにも呼んでもらい、家が滝プラザくらいの広さで驚きました。研究以外の場でもアメリカの教授や学生たちのフレンドリーさを強く感じました。
最初の数日間は食生活の違いに慣れず、特に野菜不足で便秘になったのは地味につらかったです。
研究面では、英語での議論がやはり難しく、最初は自分の意見をうまく言語化するのに苦労しましたが、だんだん慣れていきました。
項目 | 自己評価 | コメント |
|---|---|---|
プログラムの自由度 | 4 | 航空券やビザなど基本的な準備はサポートあり。現地生活はかなり自由に過ごせた。 |
必要な語学力 | 5 | J1ビザ取得にTOEFL 60が必要。研究も議論もすべて英語で進行。 |
日本人の数 | 4 | RIESはホテルに日本人がいたが、ARIPは基本1人で完全に海外環境。 |
専門性・学術性の高さ | 5 | 研究がメイン。共著で論文を書いている参加者もいたほど |
海外PhD進学を本格的に考えている人
お金の心配をせずに行きたい人
最近中谷財団のAlumniの有志でNotion記事を出し始めたので、そちらも確認してみるといいと思います。
もし何か個人的に聞きたいことや相談したいことがあれば、gotou.m.e68d@m.isct.ac.jpまで連絡してください。

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